カワイ製作所さまのJB64が入庫。
装着した当社製品の定期点検。
あらためて眺めると、
「結構カスタムされてる~」ってイメージですが、装着製品は基本2点。
〇継続車検対応のリフトアップキットで30mmのチョイアゲ
〇継続車検対応の片側9mmのワイドフェンダーとサイドステップのフルキット
が装着されているだけ。どちらも装着した瞬間から車検(継続)の基準を満たしている商品。装着時間も手馴れた人ならどちらの製品も1~2時間。半日あればこのスタイルが完成。
定価合計、¥39,800+¥69,800+消費税。
タイヤホイルはカワイ様が購入されましたので、値段は不明。あと、牽引フックはカワイ製作所のサンプル。
ガラリと印象が変わります。
さて、点検結果は問題なかったのですが、純正装備のステアリングダンパーが気になりました。
歴代ジムニーの持病と呼ばれるステアリングのジャダー問題は、特にJB23時代に重症車が多く、専門店さまから多数の対策品がリリース。JB64の新型にはスズキがそれを純正採用しているのです。
さすが純正品、良くできています。でも、経年劣化しますし、車両の状態やカスタムによってはもう少し減衰力を高くして欲しいという声も予想されます。当社は長いお付き合いのあるKYBさまにOEM製作を依頼。減衰力の打合せに入りました。
ご期待ください。
もう1点、エンジントルクダンパーも開発開始が決定。
チューニングパーツの基本メニューの1つである強化エンジンマウントは、エンジンレスポンス、マニュアルミッション入力の正確性と反応が向上します。けれど装着のハードルが高く、広くは普及していません。
簡単装着により、幅広いユーザーにその効能を体感できるパーツとして、20年前に発明したトルクダンパー。
ジムニーにこいつをブッコンだら一体どうなるんだろう!?
一般道でのレスポンスアップは期待できますが、なによりロッククライム系で、停止状態から瞬間的にパワーを出すことも多いジムニーで効果が発揮できたらオモシロイ!
本格的な開発は、新製品実験台を受けてくださっているオートファクトリーさん@京都の車両の入庫待ち。
今回は、とりあえず装着場所を探しておくことになりました。
装着するネジ穴を探すのですが、エンジンの力を受け止める十分な強度がある場所の確保が必要。
あちこちまさぐりながら、
「う~ん、普通のクルマでも大変やけど、ジムニーはハイリフトのボディリフトで、エンジンと周辺の位置関係が変わる可能性もあるからなあ。できるだけ一定に保たれる場所を探すことになるし、複雑なステーが必要かもな」
1時間ほど悩んだあげく、
「よし、とりあえずイメージできた!」
楽しみだな~。オートファクトリーさん@京都の入庫が待ち遠しい!
さて、工場内をうろついていると、ふと気になりました。
KYBさまのステアリングダンパーはリーズナブルで完璧なものができるだろうけど、パワステがパワフルになったJB64。「減衰力をさらにあげて」「減衰調整したい」なんて要望も予想されます。
当社は超短いショックから超長いショックまで自社生産しています。KYBバージョンと並行して、減衰調整式も作りたい…開発会議に打診してみようっと。
撮影していたら、予想以上に暑い。
初夏。
そんな日は、シンプルに氷水が一番うまい!
奈良県民として、水道水のうまさには自信があります。機会があれば飲んでみてください。
30年ほど前まで、日本では飲み水を買う習慣はほとんどなかったと記憶しています。自販機でも、お茶、ブラックコーヒーすらも無く、基本的に今ならびっくりするほど甘いものばかり。
大学生くらいのころ、エビアンが登場したときはビックリしました。蛇口をひねれば水がでるのに高額な水を買うなんて… 田舎モノの私は、お金を出すなら味が濃いものでしょ、って感じでした。
この記事を読んでびっくり。
水道水が飲めて当たり前なのは200近い国の中で、たった15カ国。
海外出張で薄々は気づいていましたが、そこまで希少とは…
再放送で話題沸騰だったドラマJINでは、ころり(コレラ)発生シーンが印象的。
コレラのように水を介する伝染病から市民を守るため、明治時代に本格的な水道網の構築が始まったそうです。
ミネラルウォーターが当たり前になりましたが、私は極力、水道水。水にも種類があり、日本は軟水。
「あなたは、あなたが食べたもので出来ている」という味の素のCM。ならば赤ちゃんのときから生まれた育った場所のお水や、その水で育ったお米や野菜が、自分の体に一番近い。根拠は無いですが、昔はなかったアレルギーやアトピー、喘息もこういうこととは無関係ではないと感じています。
あまりにも当たり前で、ありがたさがわからない水道。
でも、海外に行くと「氷は食中毒の原因になりやすい」、「歯磨きはミネラルウォーターで行うこと」と指導され、改めて日本の先人たちの先見性と、それを維持していただいたことを感謝せずにはおれません。
水道の歴史を振り返るだけでも、人類はウイルスとの戦いを幾度となく乗り越えてきたことがわかります。
学生時代、無味乾燥な年号と名前の羅列を暗記するものと思っていたのに、今、歴史に勇気をもらっています。
漫画原作のJINでは、歴史的には英雄偉人であっても、日常は結婚や仕事、家族や人生について、私たちと同じように悩む人々として描かれています。
そんな普通の人が、困難な状況にぶつかったとき、与えられた環境の中で精一杯、自分にできることをやり抜いたことで、誰かを救ったり、時には世を大きく変えられることを教えてくれます。
「ニッポンの世があけたぜョ!先生!」
涙もろい中年おじさんは、このセリフを思い出すだけで涙腺崩壊(笑)
コロナ感染を抑える移動手段としても認知が広まりつつあるクルマ。
それを「より速く、より安全に。より愉しく」することが当社の使命。
ジムニーだけで無く、今年もまだまだたくさん企画が準備中。ご期待ください。
(ああ…蛇口からストロングチューハイでてこないかな…)